URBAN FARMERS CLUB

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未来を耕そう

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天水(てんすい)だけで最高に美味しい米を作ろう!「田んぼ部 」メンバー募集開始

「無農薬で自分達でお米を作ってみたい!」

そんな想いから、田んぼ部は2018年から八ヶ岳、秩父連山、南アルプスに囲まれた自然豊かな山梨県甲府の棚田で無農薬のお米作りを行ってきました。

初めて裸足で田んぼに足を入れた感触に驚きと、安らぎを感じた田植え。真夏の照りつける猛暑の中で泥だらけになりながらやった草抜き。そして迎えた黄金色の稲穂の収穫。

そのすべてが初めての体験で、大きな空と美しい棚田で過ごした時間はかけがえのないものでした。

ただ、そうして初めて田んぼ部で作ったお米を食べてみると、正直に言うと

「おいしいけど、ちょっと粘り気が少ない気がする。。。」ものでした。

こんなに大変な思いをしたのに、自分たちが心の底から胸を張って『美味しい!』と言い切れるお米が作れるものではないことを実感し、同時に米作りの奥深さを知りました。

そして、翌2019年は、米に粘り気を出そうと、知己の自然栽培の米農家さんに教わった海藻を田んぼに播いてみました。すると、去年よりも格段に米に粘り気が出て、コクのある美味しいお米になったのです

そして、2020年。

UFC田んぼ部は、拠点を「千葉県鴨川市釜沼」の地へと移します。

釜沼でも甲府と同様に、棚田での米作りを行うのですが、甲府とは全く異なることがあります。

それは、この釜沼エリアは、急峻な岩山に囲まれている地形により、田んぼにはつきものの用水路の確保ができないのです。そこで、このエリアでは昔から、なんと天から降ってくる水(雨水)だけを使った天水棚田という、全国でも非常に珍しい米作りを行ってきたのです。
この、ありのままの自然を受け入れた、自然に委ねた米作りは、米の食味に大きな影響を与えています。それは、用水路を引けないような急峻な山々の岩盤からじっくりと湧き出すミネラルが天水によってじわじわと棚田に溶け込んでくるのです。自然の摂理のもとでじっくりと濾過された豊富なミネラルが米の味わいを引き立たせてくれます。

さあ、一体どんな味わいの米を育てることができるのでしょうか。今から楽しみで仕方ありません。

そんな天水棚田の管理人であり、この地域のコミュニティ作りを行っているのが、NPO法人うず代表 林 良樹さんです。

林さんは若い頃に欧米・アジア各国を放浪、イタリアの美しい農村風景や生活に魅せられ、1999年から限界集落であった釜沼に移住しました。
そして、古民家をリノベーションして、長い年月をかけて地元のコミュニティに溶け込み、地元の伝統や文化等を教えてもらい、棚田での活動を通して、国内外の移住者や無印良品などの企業と共同で田舎と都会を繋げ、美しき釜沼の里山の景観、代々受け継いできた文化や伝統の素晴らしさ、里山保全の重要性を伝える活動をされています。

※林さんがリノベーションを手がけた古民家の屋号は「ゆうぎつか」(勇気塚)と言い、様々なイベントやWSを行い、地元住民と都会住民が交流できる場にもなっています。

天水棚田の米作りをしながら、里山の文化や伝統も教えていただき、様々なことを皆で学んだり、気づきをシェアしていけるような活動にしていきたいと思っています。(例えば、自然酒で知られる寺田本家さんとのお酒作りなども行っていますので、そちらへのご参加もご案内することも可能です)

自分で美味しいお米を作りたい方、都会の喧騒や仕事のストレスから少しエスケープしたい方、新たなコミュニティに興味がある方など、一緒に「おいしく」、「楽しく」、「心地よく」、そして「美しく」 Rice Farmingしましょう!

田んぼ部部長 加賀谷 卓

(※こちらの田んぼ部への参加を希望される方で、まだUFCのメンバー登録がおすみでない方は、下記のfacebookページより市民ファーマーメンバーのご登録をしていただくか、イベント当日に登録をしていただく必要がありますのでご了承ください。UFCメンバーご登録はこちらから。https://www.facebook.com/cultivatethefuture/