URBAN FARMERS CLUB

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未来を耕そう
未来を、耕そう。
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2021年 新年の挨拶にかえて

皆の衆
あけましておめでとうございます。
 
みんなはそれぞれ今年の目標とか決めましたか?
 
おいらは渋谷の農家を始めて以来、毎年、正月になると「あ、いまだ」と思う瞬間があって、その場で紙とペンを用意すると、頭で考えるのではなく、どこからか降ってくるように、速攻で自動書記でバーっとその年に向かうところ。そのためにやるべきこと。そんな感じのことを5分くらいで書き綴るプチいたこ状態になり、気がつくとA4一枚にびっしりと色んなことが書き込まれております。
 
今年も昨日、そんなプチいたこ状態を経まして、今年のUFCの指針とそれに向けて、これまでの活動に加えて、新たに取り組もうと思っているアイデアや企画がたんまり出てきました。
 
具体的な企画やアクションは今後発表していくのですが、今年は、メンバーのみんなに改めてお願いしたいことがあります。
 
おいらはこう見えて、人にお願い事をしたり、いわんや「助けて〜」と声を上げることが苦手な性格でして。しかもそれが、無報酬でのお願いともなると「こんなこと頼むの悪いよな」とか「困ってる姿を見せるのはみっともないな」とか思ってしまい、「だったら、自分でできるとこまでやろう」と思って一人で突っ走ってしまう部分が多分にあります。
 
でも、今年は、メンバーのみんなにたくさん助けてもらいたい。うーん助けてもらいたいというのは少し違うかな。UFCに関わりたいと思ってくれているメンバーがいたら、それぞれのメンバーの「関わりたい」の気持ちややりたいことを一緒に充実させたいっていう感じかな。
 
なぜ、こんなふうに考えられるようになったのかというと、去年、世界はいうまでもなくコロナに押しつぶされそうになった一年でした。でも、UFCとして振り返ってみると、確かに大規模なイベントはできなかったけど、土と種の無人直配所を作ることから始まり、YouTubeで簡単なアーバンファーミングの手ほどきをしたり、日々の食べ物に困窮している人たちへ野菜や米の寄付を定期的にすることができたり、YEBISU GARDEN FARMという渋谷区最大級の地べたの畑を作ることができたり、ONIBUS COFFEEとコーヒー滓から作る堆肥「COFFEE SOIL」を完成することができたり、とにかくたくさんの未来を耕すことにつながる新しいアクションも続々とやり遂げることができました。
そんなことをあれこれ振り返ってみたら、今更なのですが、UFC全ての活動が本当にたくさんのメンバーの力のおかげで成り立っているんだなと改めて感謝の気持ちとともに、「UFCのメンバーってマジで最高だな」と感じ入ったのであります。
そんな時に、ちょうどボランティアの語源というのを聞いたのです。おいら自身、ボランティアっていうと「無報酬で社会貢献のために何かお手伝いすること」みたいな感じで捉えていたのですが、ボランティアとはラテン語の”voluntus”や”Voluntarius”で、「自由意志・自ら進んでやること」という意味だと知った瞬間に、昨年の原宿や渋谷、恵比寿、さらにはリトリートセンターに通ってきてくれていた沢山のメンバーの顔や、各部の部長始め、活動に参加してくれているメンバーの姿が走馬灯のように脳内をメリーゴーランドしたのです。
 
「ああ、みんなボランティアなんて意識じゃなく、『この活動に参加したい』と思って、自由意志で、自ら進んで楽しんでやってくれていたのか!」と、ようやっと気が付いたわけです。
 
そんな中、本日、ぼんやりと公園を散歩していたら、一本のヒマラヤ杉にばったり出くわしまして、「あ、これこそUFCが目指すべき姿じゃないか」と凄まじいインスピレーションに打たれました。
 
一本の幹から、何本もの枝が自由に、そして生命力旺盛に伸びており、それらの枝からまた何本もの子供達がぐんぐんと育っている。そうして、空を見上げると、大きな円を描くように豊かな枝たちが、一本一本の葉までがピンと屹立しています。
そして、それらの一本一本の葉が太陽のエネルギーを存分に受け、その結果、それらのエネルギーが一体となり、地中に大きな大きな根を張っています。
 
一本一本の細い葉が僕たち一人一人で、枝は例えば、やさいの森やYGFやハーブ部や田んぼ部や、リトリートセンターやCOFFEE SOILなんかの事業で、一番太い幹は「みんなで育てて、みんなで食べる。未来を耕そう」という背骨。そして、これら大きなヒマラヤ杉全体がUFCだなと感じたわけであります。
 
こんなにでかい樹だって、たった一粒の種から育ったんだよね。
 
ここでなにか教訓めいた気の利いたことを言いたいのですが、まったく浮かばないので、とにかく、今年からは、さらに自由意志のメンバーが集え、そしてその自由意志がUFCを通じて、世の中に少しでも還元できるように整えていきたいと思っていますので、昨年同様、いや、それ以上に、本年もご贔屓にしていただければ、きっとみんなで最高の一年を作れると思っています。
 
そんなわけで、本年もよろしくお願いいたします。
 
小倉崇