URBAN FARMERS CLUB

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未来を耕そう

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YEBISU GARDEN FARM

YEBISU GARDEN FARMの最大の特徴は、他の畑がビルの屋上や商業施設の一角に設置しているため底部がコンクリートなどの壁面であるため土と直接触れていないことに対して、サッポロ広場内の芝生広場に設置したことにより、大地と直接繋がった所謂”地べたの畑”であることにある。

すべてを木材などで囲まれたプランターでは、例えば水はけや水持ちなど、土壌としての物理性を確保することが大変難しくなる。それが、大地と直接繋がれるということは、例えば降り注ぐ天水(雨水)も畑を通して大地深くへ浸透していくし、地中深くから放出される熱も循環されるなど、大地=自然と繋がり、循環が育まれる畑になっている。

循環ということでいうと、このYGFはもとより、それ以外の畑でも、UFCのほぼ全ての畑で使っている「土」自体が循環の賜物である。それは、この土を提供してくださっている、神奈川県・綾瀬市で堆肥業を営んでいる(株)サンシン・田墨社長の「一般的にはゴミと思われる産業廃棄物を有機性の資源と捉え、培養土や堆肥にすることで、生命を育む資源として再生し、循環型社会に寄与したい」という思いから生まれた。飲料メーカーから排出される、缶コーヒー用のコーヒーの搾りかすや、お茶の絞りかすなどを始め、様々な廃棄物=資源をそれぞれ最適の温度と湿度で発酵させてブレンドさせていく。田墨氏は、この循環型培養土・堆肥のレシピを完成させるために自ら畑を借りて、実際に野菜の栽培を行いながら30年もの長い時間をかけてレシピを完成させた。UFCの理念に共鳴してくださり、設立当初から惜しみなく力添えをしてくださる土の匠の知識と技術があるからこそ、農薬も化学肥料も用いないアーバンファーミングが実現できている。

そして、他の畑以上に深く土を盛り上げていることで、大根やニンジンなど根の深い根菜の栽培も可能にし、200㎡を超える広さも相まって、イチゴなどの果樹、栽培に時間を要するタマネギやニンニクや大豆などの栽培も行なっているYEBISU GARDEN FARMで収穫した作物は、季節ごとに収穫祭を開催したり、またその一部をNPO団体『フードバンク渋谷』を通じて、日々の食事に困っている方々へと寄付も行なうなど、ゴミから土を生み出し、そこから作物を育て、収穫を渋谷エリア住民とともに分かち合っている。人と暮らしを繋げ、循環させていく畑。それがYEBISU GARDEN FARMの目指している畑の姿である。