URBAN FARMERS CLUB

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未来を耕そう
未来を、耕そう。
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畑を耕し、野菜を収穫し、コミュニティを育てる。

みなさん、こんにちは。アーバンファーマーズクラブ理事の正太郎です。この記事を読んでくださってる方は「UFCってのはどんなやつが運営しとるんじゃい」と気にしてくれてるのでしょうか。その気持ちがとても嬉しいです!今回、UFCのWEBサイトが念願のOPENを果たしたので、これを機に少し僕の話をさせてください。自分の原体験と、UFCへの想いの話です。

 

晩年まで区民農園の管理人をしていた祖父

 

若かりし頃、群馬県高崎の集落から上京し、造船業で日夜まじめに働いていた祖父。祖母と出会い、長男を授かった後に、ある日、神のお告げを聞く。その声に導かれるままに買った宝くじ1枚で「一等賞」を当てることになる。植原家はそのお金で待ち家を建て、僕の父にあたる三男まで育てた。

そんなラッキーマンの祖父は引退後、板橋区の区民農園で管理人を始めた。どんな経緯で始めたのかは知らないけれど、とにかく彼の生き甲斐になっていたのは事実だ。
区民農園に遊びに行くと、しゃんとした背筋で農園の整備や、利用者からの相談に乗っている姿があった。自分からは多くを語らない祖父だったが、10年以上も続けていたのだからそこには多くの喜びがあったのだろう。そんな祖父は2014年に往生した。

 

区民農園をみんなで借りる

その頃、僕は東京・武蔵小山で都会の中の「ご近所コミュニティ」なるものに可能性を感じていた。

友だちをつくるために引っ越したわけではないけれど、気づいたら自分の家から歩いていける範囲に20人くらいの友人ができた。大学生の頃からの友人だったり、社会人になってから知り合った人が、偶然にも同じ時期に武蔵小山に住んでいたのである。

そんな仲間たちとは武蔵小山の赤提灯のお店を夜な夜な探訪して、つるむようになっていった。そんな折りに祖父が他界し、彼の歩んできた人生に想いを馳せてるうちに「畑をやりたい」という気持ちが自然に湧いてきた。

これも「神のお告げ」だったかもしれない。

WEBで調べて、品川区の区民農園を見つけ、すぐに武蔵小山の仲間たちに「畑、やらない?」と声を掛けた。高い倍率の抽選になんとか通って、2015年春に仲間たちと区民農園の1区画を借りて畑を始めた。農大出身の仲間もいたが、他はほぼ素人同然。手探りの中で種を蒔き、苗を植えた。虫に食われたり、生育が進まなかったり、うまくいかないことの方が多かったけれど、採れた野菜をみんなでシェアしたり、ときには一緒に調理して食べることは、深い喜びがあった。人として「繋がっている」という感覚があった。

 

Back to Basic?

都会での生活は、得るものよりも、失われるものの方が多いかもしれない。

行き過ぎた資本主義経済のど真ん中で暮らす僕たちは、心も時間も削られ、本来は大事にしたいと思ってることすら、ままならなくなる。完璧に整備され都会では、自然との繋がりも失われ、人間が「生き物」であるという自覚すら摘まれてしまう。

行き過ぎたことがあるなら、解決するためのひとつのアプローチがある。「Back to Basic – 基本に戻ろう」だ。

畑を耕し、野菜を収穫し、コミュニティを育てる。
歴史上、人類が世界中で取り組んできた「基本的」なことを現代社会で取り組めば、失われたものを少しでも回復できるのではないだろうか。「都会だから」という理由で諦めていたことを、一つずつ取り返すことができるのではないだろうか。そんな想いを胸に抱えている時に、小倉さんやケンジさんと運命の出会いを果たし、アーバンファーマーズクラブを立ち上げた。UFCの取り組みはまだまだ途上ですが、関わってくれるたくさんの仲間のおかげで、着実に前に進んでいます。

UFCは、農業サークルでもなければ、ボランティア団体でもありません。僕は、より良い社会をつくるための「活動体」だと思っています。活動体は、関わる仲間たちの一人一人の想いによって前に進んでいきます。

是非、僕たちと一緒に未来を耕していきましょう。