URBAN FARMERS CLUB

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未来を耕そう

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ウノサワ 東急ビル

おもはら「やさいの森」と時を同じくして誕生したのが、UFCの畑としては唯一のオフィスビルでもある、ウノサワ東急ビル屋上の畑です。

経済効率だけを求める働き方から大きくシフトしている社会においては、オフィス環境を整えたり、マインドフルネスなどを導入する企業などもありますが、まさにウノサワ東急ビルでは「オフィスに畑があったら働き方が変わる」をコンセプトに掲げ、入居している多様な企業の方々とUFCメンバーが共同で畑の運営・管理をしています。

設置当初は他の畑と同様に季節ごとの多様な野菜の栽培を行っていましたが、2020年より、ハーブ栽培に特化した畑へと大きく姿を変えました。そもそも、土に触れると人間の脳内からは多幸感を得られるオキシトシンとストレスを低減させるコルチゾールが分泌されることが実証されています。そのことから、日々の業務で煮詰まったり、あるいは少し苦手な同僚や上司とのコミュニケーションも屋上で土に触れながら行うようにすれば円滑になるのではという仮説から始まったのですが、その効果は定期的にここへ通うワーカーさんの方々の「ここに来ると気持ちがスッキリするんです」との感想からも実証されています。

そんな中、より「働く」に寄与できる作物はないかと考え、たどり着いたのがハーブでした。

例えば頭痛に服用される方が多いアスピリンとは、植物の構造から成分だけを化学的に抽出した薬品です。それ以外にも薬局で販売されている薬の多くは、本来、植物が含んでいる成分をベースに作られています。つまり、それらのもととなっているハーブこそが自然の薬品、メディカルな植物なのです。

抗菌殺菌効果が強いレモングラスは風邪の予防や腹痛の緩和に効果があります。胃が痛いときはカモミール、あまり食欲がわかない時にはマジョラムを。などなど、ハーブには多様な効能が備わっています。また、ハーブはそれぞれに特有の芳香成分をたくさん含んでいます。気持ちがイライラした時など、ラベンダーやミントなどに顔を近づけたり触れたりするだけで、その豊かな香りがスッと心を落ち着かせてくれます。

都会にいながらにして、自然本来の豊かな恵みを享受しながら、働き、暮らすこと。それがUFCの目指すべきライフスタイルです。ウノサワ東急ビルは、100種類のハーブが自生する「天空のハーブガーデン」を目指しています。