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UFCハーブ部活動レポート Japan Herb Science訪問と石井先生のワークショップ

数日前に梅雨入りした6月2週目の土曜日、UFCリトリートセンターのオープンデイに私達ハーブ部も加わり、ハーブ部の総監修をしてくださっているJapan Herb Scienceハーバリスト石井智子先生の圃場訪問とワークショップに参加いたしました。

神奈川県相模原市緑区に位置するこちらでは、石井先生が西洋ハーブに特化し自生ハーブの栽培管理と研究をされています。

実は、石井先生は十数年前に神奈川県内七ヶ所の圃場を管理されており、その過程で、ハーブが自生するのに最適な土壌、日照、温湿度、風通しなど、様々な育成環境を研究され、最終的に現在の地を選ばれたのこと。

それから、土作りに始まり7ヶ所の各圃場からハーブを移植し、研究と実践を現在まで続けられています。

この圃場は畑というより研究所、石井先生のこれまでの研究成果が詰まった場所であり、そこに立っただけで人の心と体を浄化する作用があるような、気持ちの良い空気が流れています。

当日朝は小雨がぱらつく天候。

圃場では石井先生のあとに続きそれぞれのハーブのレクチャーを受けながら、ぐるりと周らせていただきました。

いわゆる観光ハーブ園のようにたくさんのお客さんが来場し見学する場ではないので、順路や遊歩道がある訳でもなく、区画があって名前や科名が書かれた札がある訳でもなく、それぞれのハーブ達が育ちたい場所で力いっぱい生きている様を窺うことができます。まさに根をおろすとはこのこと。他の土地から移植されたハーブは最初の数年は元気がなかったり、時には枯れてしまうこともあるそうですが、ハーブ自身が生きようという意志があると最初は合わない環境であってもだんだんにその環境に合うようにハーブが変わってゆき、何年もしてから急に元気に花開くことがしばしばあるそうです。石井先生からハーブのお話を聞くたびに、生きていくということについては、人間も動物も虫や鳥もきっと同じなんだなぁ、とつくづく思います。生きるという意志を持って周囲を見廻し、周りの環境に寄り添いながら独自の生き方を見つける、植物から学ぶことはとてもたくさんあると感じました。

 

話はそれましたが、夏至が近い6月はハーブのベストシーズン。たくさんの生命力あふれるハーブ達に出会うことができました。

スウィートマジョラム、オレガノ、レッドクリムゾン、クラリセージ、コモンセージ、エルダーフラワー、アメリカンカリフォルニアポピー、レモンバジル、レモンタイム、フィーバーフュー、ネトル、メドースウィート、ローズヒップ、リコリス、ローズマリー、マローブルー、ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、スパイクラベンダー、ラベンダーグロッソ、イングリッシュラベンダー、ホクト、イングリッシュミント、ボールミント、ペパーミント、スペアミント、ホワイトペパーミント、モヒートミント、他にもたくさん。

フィーバーフュー

レモンタイム

エルダーフラワー

アメリカンカリフォルニアポピー(ゴールデンポピー)

スウィートマジョラム

クラリセージ

それぞれの特徴や人の体へもたらすであろう影響などを教えていただきながら先生について歩いて行く。いつまででも聴いていたい石井先生のレクチャーでありましたが、小雨であった雨も途中から本降りになってきたので、最後に、ラベンダーグロッソの大きなひと株を収穫して良いですよ、と仰っていただき、収穫のコツも教えていただきながら、ラベンダーの茎をぐっと掴んでザクザク切る、という豪快で贅沢な体験、そしてラベンダーの茎に触れる度に香る芳香。雨に濡れながら気持ちがやわらかく解されていく時間を堪能しました。

それから、リトリートセンターに戻り、相模原市藤野で「土とシェフ」を主宰されている五十嵐創さんによるケータリングランチ。

野菜たっぷりお肉たっぷり、ひとつひとつ素材の味が濃く感じられ、素材の良さを存分に味わえる絶品揃いでした。

何よりも感動的だったのは、蒸し鶏サラダについていた胡麻ソース。胡麻の味がねっとりと濃くて思わずうわーっと声をあげてしまいました。お聞きしたら胡麻も育てていらっしゃるとのこと。胡麻は小さいので採るのはものすごく手間がかかるのだとか。それだけの手を尽くされて食卓に並んだ五十嵐シェフの胡麻愛を感じながら、その他のお料理も合わせて美味しくいただきました!

そしてそして。

午後からは、石井先生のワークショップの始まり。

今回はハーブソルトを作るということで、すでに乾燥されているドライハーブ21種類を、まずはドライのまま香りのテイスティングをし、次にグラインダーで粉状にしたもののテイスティング。粉砕されたものの香りといったら!それぞれの個性を爆発させたような驚きを感じさせてくれました。

今回使ったものは大きく3つに分類されるそうで、

この3つの要素をバランスよく混ぜると、うまくまとまるそうです。
今回使ったハーブをこの分類に当てはめると、

それぞれのハーブが合う食材もあり、お魚、お肉、野菜、イタリアンなど、そのハーブソルトをどんな食材、どんな調理法で使いたいか考えながら選ぶと面白いですよ、とのアドバイスも。

参加メンバーの皆さんそれぞれが自分好みのブレンドソルトを作らせていただきました。

今回ご用意いただいたのは、ラオスの岩塩。

今までいろいろな塩を試された中で、個性が強すぎず一番しっくりきたのがこちらだったそうで、フェアトレード製品で特別にお取り寄せされているものを使わせていただきました。

まさに石井先生のこだわりとメンバーそれぞれの趣向を合わせた、“私だけのハーブソルト”の完成です。

 

ここまでが、当初予定されていたプログラム。

書きながらずいぶんと濃い一日だったなと思いましたが、まだまだ続くのです。

 

圃場で雨が降ってしまい十分に楽しんでいただけなかったのではないかと石井先生。

いえいえ!十分過ぎますよ、と申し上げる間もなく、皆さんまだお時間あるなら!と、第二、第三セッションが始まりました。

 

第二セッションは、ハーブティーの淹れ方

ポイント1.
ポット及びやかんは、ガラス又はステンレス製のものをつかうこと。
銅やアルミはハーブから出た成分に反応しやすいのでNG

ポイント2.
ポットに茶葉を入れお湯を注いだら、ラップをかけ輪ゴムで密閉する。これにより湯気と一緒に香りが空気中に逃げてしまうのを防げるそうです。ラップがぷわーっと蒸気で膨らんでいくのを見ると、ここに香りが凝縮されてるのだな!と目で確かめることができます。

ポイント3.
ラップが膨らむのが止まったら、冷水が入ったボールや鍋にポットを浸します。今度はどんどん冷えていってラップが内側に凹んでいきます。これにより香りを含んだ蒸気が液体に戻るのと一緒にお茶の中に入っていくのです。

化学実験のようですが、理論的にも体感的にも納得のプレゼンテーションでした。

使われたのはJHSオリジナルブレンド

・バタフライピー中心の青いティー
・ハイビスカス中心の赤いティー

その美味しさを最大限に引き出された極上のハーブティーを試飲させていただきました!至福の時間︎です。

そしてもっと続くのですよ。

第三セッションは、石井先生のカウンセリングによるハーブエッセンス作り。

オリジナルフラワーウォーター4種(スウィートマジョラム、ラベンダー、ゼラニウム、ローズマリー)をそれぞれの好みでブレンドし保湿クリームを足して、まずは基本のローションが完成。

それと共に石井先生に体やメンタルについての悩みや改善したいことをお伝えすると、それそれに合った処方をして下さり、エッセンシャルオイルを選んでローションにブレンドしていただく、というもの。

↑こちらが貴重なフラワーウォーター。

私は最近良く夜中に目が覚めてしまうので、眠りの質を向上させたい、とお伝えしたら、ラベンダー、スウィートマジョラム、アメリカンカリフォルニアポピーをブレンドしていただきました。

寝る前に首元や耳の後ろにつけ、優しい香りに包まれて眠りに落ちる時間が毎晩の楽しみのひとつになりました。

たくさんの感動と驚きと喜びを感じたこの日、私にとって一番嬉しかったことは、参加したメンバーのみなさんがどんどん石井先生ご自身とハーブに惹きこまれていく姿を目の当たりにしたこと。

もちろん私自身もハーブの魅力に浸る幸せを存分に噛みしめましたが、メンバーの方々と一緒に感動できると嬉しさは倍増するとあらためて実感をしました。

 

石井先生という偉大なハーバリストの背中を見ながら、ハーブ部の皆さんと一緒に一歩前進できた貴重な一日でした。

この機会を作ってくださった小倉さんはじめ皆様、ありがとうございます。

 

次回は、10月10日土曜日。

秋にはどんなハーブ達に出会えるのか、今から楽しみでたまりません。

ご興味ある方は、今からカレンダーにメモしてくださいね。

 

UFCハーブ部部長 齋藤朋子