一枚の田んぼから、広がる世界
田んぼ部は、田んぼを楽しむ部です。
今年2021年も引き続き、千葉県鴨川市の山の中、天水棚田を一枚借りてお米を作ります。
天水棚田(てんすいたなだ)… 天水つまり雨水だけで、お米を作る田んぼです。山の上の方の棚田だから、用水路で水をひいてきたりとかじゃないんですね。雨水を溜めて、農薬も肥料も使わずそのまま、稲が育つのを見届ける。
作業でちょっと汗をかいて、木々に囲まれた段々の田んぼを見下ろしながら、お茶を飲む。気持ち良い風景。泥と草にまみれる、というか、自然と戯れる時間。
限界集落になろうとしていたこの棚田に、都会に居るわたしたちがときどき行って、お米の具合を気にする。それもまたひとつ、URBAN FARM のかたちです。
人里と奥山のそのあいだ、里山での時時間を一緒に楽しみに行きませんか?
田んぼで待っているもの
1.お米って、こうやってできるんだ」ということが体感できます。
知ってるつもりの、お米ができるまで。それが実感を持って分かります。ちょっと参加しただけでも。田んぼに水が貯まるように畔をきる。苗を土の中に手で挿していく。鎌を持って手で刈る。それを自分の体で感じることができます。
ここの土の養分をしっかり吸って美味しくなりますように。そう思いながらみんなで稲に手をかけます。
2.無農薬の、自然があります。
無農薬とはつまり、雑草とのたたかい。
むしってもむしっても伸びてくる草たち。稲だって元気に育つ土だから、そりゃあまあ、ほかの草だって。田んぼの水の中に入って、草を掴んで抜いて畔まで遠投、えいっ。
やってるうちに没頭できます。メディテーションです。
3.子どもにとって、楽しい場所です。
子どもには、カエルなんかをつかまえてるだけで楽しい場所です。水の中にはいろんな生きもの、天然記念物だって。都会には、関東平野には、こんな場所ないですものね。
作業に飽きるまでは、むしった草を運んでくれたりしますけど、そのうち畔をキャッキャいって走りまわるでしょう。それが農作業のBGMです。
先代の田んぼ部長、加賀谷さんのところに生まれた結ちゃんも、いつか田んぼで、UFCファミリーのお兄ちゃんお姉ちゃんと遊ぶことになるのでしょう。楽しみです。
4.いろんなお楽しみを企画中。
蛍が見れるかもとか、お泊まりの企画とか、酪農の発祥の地だからチーズづくりのワークショップとか。昨年はここの田んぼの土で、茶碗やぐい呑みを作りました。
鴨川周辺の面白い人たちを訪ねて、繋がれるようなこともできるといいなと、いろいろ考えてます。
年間スケジュール
※ 現時点での予定日です
2/23(祝) くろきり(畔切り)
5/8(土) 田植え
6/12(土) 草取り(第1回)
7/11(日) 草取り(第2回)
8/7(土) 草取り(ファイナル)
9/11(土) 稲刈り
9月 脱穀
11月 収穫祭
みんなで育てて、みんなで食べる
昨年とれたお米は、実は、もち米とコシヒカリが混ざったものだったのでした。収穫後に気づいたのですけれど。苗の段階からもち米とうるち米はそっくりで、成長過程でも気づかないものなのですね。
先日はこのハイブリッド米で、おはぎ作りのワークショップをしました!
(zoom越しに)
いまもわが家ではこのお米を食べています。ええ、柔らか具合が美味しいですよ。自分たちで作ったお米ですからねー。
「みんなで育てて、みんなで食べる。」その思いをなるべく大勢で分かち合って、みんなのお米として育てたい。
参加できない人に向けては、facebookなんかでレポートします。でもちょっとでも、ここの空気を一緒に吸いに来てもらえたら嬉しいです。
▼2021年 の田んぼ部はこちらからスタート
三代目 田んぼ部 部長 上田 元治
▼2020年の活動レポート
https://urbanfarmers.club/2021/01/09/tk2/