大豆が育つために欠かせない草取り作業
神奈川県相模原市藤野のリトリートセンターにUFCの管理する畑があります。
大豆400株の種蒔きと定植作業を6月初旬に行いましたが、梅雨を超えると苗が育つと同時に雑草も伸び放題に。大豆がのびのび、しっかり成長できるよう、7月・8月と草取り作業を行っています。
草取り作業をする時の格好
夏ですが日焼け防止と虫刺され対策のため、草取り作業をする時の格好は長袖・長ズボン、帽子は必須になります。足元は長靴が基本ですが、蒸れやすくもあるので、メンバーの中には足袋を履いている方もいました!雨上がりでなければ、汚れても良いスニーカーでも作業可能です。タオルは首にかけられるフェイスタオル大のものだと、滝のように流れる汗をすぐにふけるのでオススメです。日焼け止め、虫よけスプレーも忘れずに。
▲ 畑に向かうUFCメンバー
草取り作業と摘心
畑に到着すると、一面、草に覆われていました。
一度しっかり草取りしても、1ヶ月後にはこの状態になります。
▲ 代表小倉さんから草取りのやり方、範囲の説明を聞く
しゃがんだ時の目線で見ると、森の状態。
片手で鎌(かま)を持ち、雑草を束にしたら根っこからしっかり刈っていきます。
草取りをするのは、土から栄養や雨水を吸収しやすくすること、直射日光が苗にまんべんなく当たるようにすること、そして私も初めて知ったのですが、大豆苗の風通しを良くすることが目的です。
苗の風通しが悪いと、高温多湿になりカビなどが発生し病気になりやすくなります。
また、光合成をして強く育つためにも、空気中からしっかりと二酸化炭素を吸収できるようにすることが大切なのだそう。
途中、こまめに休憩しながら作業を続けて、玉大黒の畑の草取り完了!
▲ 草取り前の様子(寄り)
▲ 草取り後の様子(寄り)
▲ 草取り前の様子(全体)
▲ 草取り後の様子(全体)
今回は、草取りと同時に「大豆の摘心(てきしん)」も行いました。
敵芯とは、苗の中で一番先端にある「頂芽(ちょうが)」を切り落とす作業のことで、この頂芽を切り落とすことで「側芽(わきめ)」が育ち、収量を多くすることができるので、手間はかかりますが、収穫のことを考えると大事な作業になります。
▲代表小倉さんから摘心のやり方、頂芽の見分け方の説明を聞く
▲指している部分が頂芽
みんな、手際よく摘心と同時に草取りを行っていきます。
ずっと見ていると、だんだん頂芽の見分けがつくようになりました。
こちらの畑の土は少し硬めで、玉大黒の畑より草取りしにくい印象でした。
大豆畑になる前は何年も放置されていたらしく、土作りの段階で中の方が硬かったそうです。土は作物が育つ単なる場所ではなく、とても重要な役割を持つ土台なのだと感じました。
▲作業の様子
▲(左)草取り前 (右)草取り後
土が硬い分、雑草の伸びは短いものの、抜きにくい。
▲ 草取り前の様子(全体)
▲ 草取り後の様子
みずくぐりの畑の草取り完了!すっきり。
大豆苗に風が通り、とても気持ちがよさそうでした。
▼大豆の種蒔きと苗の定植作業の様子はこちらの記事をご覧ください
https://urbanfarmers.club/2020/06/29/mi3/
みその様子
仕込みから約3ヶ月半経った、みそたち。
梅雨が長かったこともあり、桶周りに一部カビが出ていましたが丁寧に拭いて手入れをしました。(ちなみに、糀歩合の高い③に一番多く出ていました。)
色も味も前回よりも個性が立ってきて、順調に育っています。
▲①米みそ・中辛・2019種みそ入り:麹歩合12歩/塩分10%/【新桶】
▲②米みそ・中辛:麹歩合12歩/塩分10%【2年目桶】
▲③米みそ・甘口:麹歩合20歩/塩分10%【2年目桶】
▲④小麦みそ・中辛:麹歩合12歩/塩分10%/【新桶】
▲⑤豆みそ・中辛:麹歩合12歩/塩分10%/【新桶】
▼仕込み時の様子はこちらの記事をご覧ください
https://urbanfarmers.club/2020/05/04/mi2/
リトリートセンターでの食事と畑の様子とお土産
▲お昼ごはん:「ガスパチョ/北海道産グラスフェッドビーフのすね肉の煮込み」
お肉はとろっとろに柔らかく、ガスパチョは沢山の野菜を使用されていて旨味たっぷりでした!
地元の料理人 五十嵐さん
▲おやつ:「幻の白いスイカ」
切ってビックリ、白いけど味はスイカでした。笑
大豆畑の草取り以外に、まわりの畑で育っている野菜の様子も説明していただきました。
私がUFCの活動に参加している理由の1つ「料理家として、料理に使う野菜の種や苗の状態、育ち方を知ること」。葉や苗を見ただけでは何の野菜かまだまだ分からず…少しずつでも、触れる機会を重ねて理解を深めていきたいと改めて思いました。
▲ピーマンの花
▲赤ちゃんピーマン
▲ナスの花と赤ちゃんナス
▲トウモロコシ
▲トマト
▲お土産のトマトときゅうり
炎天下の中、参加された皆さん1日お疲れ様でした!!
今年はみそ作りを皆さんと一緒に出来なかったので、いきなり畑に参加するのはハードルが高く感じるかもしれませんが、苗に触れていただくと次に仕込みをする時には沢山の気付きが得られるのではないかなと思います。
9月にもう一度草取り、10月が収穫予定(収穫は大豆の品種ごとに時期が異なる可能性があります)なので、興味がある方はぜひ参加いただけると嬉しいです。
今後のみそ部の活動予定
※日程は苗の生育状態で変更する場合があります
・9/20(日)リトリートセンターにて大豆の草取り&枝豆の収穫
・10/11(日)リトリートセンターにて大豆の収穫
みそ部部長/岩木みさき